読む前の注意
このSSは時間的に志貴が遠野家に移動する前の話のIF「もし翡翠が志貴の学校にやってきたら」をちょーっと壊して書いたものです。というか「すごいよマサ…げふんげふん。
とにかく、キャスティングクロスオーバーっぽくてそれっぽくないSSをお楽しみください。
あと月姫ファンの方々へ
暴力反対(マテ
前回のあらすじ
「しっ志貴様……」
「何も言うな翡翠……分かっている……」
俺は翡翠からナイフを受け取る。
……翡翠が自分を犠牲にしてまで取り戻したナイフ。それは、いつもよりとても重く感じられた。
「琥珀さん……貴方はやりすぎたんだ」
そういって俺は目の前に移る最愛、そして最悪の敵――琥珀さんに目を向ける。
琥珀さんの手には、もう一人の最愛の相手――翡翠を切って赤く染まった刀があった。
「あはー。志貴さん、そんな怖い顔したらダメです」
全く悪意の感じられない笑顔の裏にはどす黒いまでの殺気が出ていた。
これほどの殺気を感じたのは久しぶりだ――七夜の血が沸きあがる。
「琥珀さん……貴方を……殺す」
「アニメのセリフの流用ですか? 志貴さんは見かけによらずオタクなんですね」
言葉で油断させながらポケットに手を入れて何かを取り出そうとしたのを俺は見逃さなかった。
「させるかっ!」
俺は一瞬で間合いをつめ、琥珀さんに攻撃を仕掛ける。
ビュッ!
しかし、その刃は真空を切るだけにとどまった。
「何っ!?」
「まだまだ甘いですねー志貴さんは」
「ちぃっ!」
後ろかっ!
そう判断するや俺はその場にしゃがみこむ。
同じく、俺の頭上から風を切る音が聞こえた。
「なかなかやりますねー」
「くっ!」
悔しいがスピードは琥珀さんが一枚上手らしい、ヘタに体に損傷を追う前に俺はその場で前に転がり間合いを広げた。
「こうなったら……」
俺は構え、琥珀さんの一瞬の隙をつく態勢をとる。
間違えれば自身すら危うい諸刃の剣――カウンターを狙って。
「カウンター狙いですか。面白いですね」
琥珀さんも箒に刀を閉じ、居合いの準備をする。
勝負は一瞬、それで全てが決まる。
「…………」
「…………」
互いに無言になる。まるで人が死んでしまってその悲しみに暮れるお葬式のように周りは静かだ。
……ああ、今から人が死ぬんだ。これはもはや喩えとは言えないな。
ザッ
どちらが立てた音かは分からない。
でも、それが合図となった。
「行くぞ」
「望むところです」
そして、互いに動き出した――。
「……とまあ、こんな話があったわけです」
「嘘付けー!!(ガビーン)」
あっあらすじ長すぎ、それに全然話違っているじゃないかー!!
「暗黒翡翠拳部のメンバーでボウリングに行ったって話だっただろうがー!! 少なくとも、こんなどシリアスな話じゃない!」
なんで俺が琥珀さんと戦う羽目になっているんだ第一。
「まあ志貴様に対するからかいもすんだところでボウリングの続きを始めましょう」
……やっぱりからかいだったのか。
俺は、人知れずさめざめと泣いた。
序盤は皆の投げ方に驚いていたものの、後半になってくると慣れてきた。
アルクの投げ方を自分でも試してみた(但し軽いので)ら、結構ピンが倒れることが分かったし。
……ただ、翡翠だけは相変わらずだった。
「秘儀! 少林ボール!」
これはボウリングの球を蹴ってレーンに転がすというボールである。良い子も普通の子もまねしないように。これで足を骨折した人もいるみたいだから(本気
「超スローボール!」
これはボールを置いて指でツンと押す事によって極度に遅く転がすという、待っている人にとっては本当にいらだたしいボールだ。しかもガーターの確率が非常に高い。
「そのまま投げ!」
これはボールに指を入れないでそのまま持って投げるという技。へたすると後ろにいって危ないので初心者にはオススメできない。もちろん普通の人にもだ。
ちなみに作者は9話とこの話に出ている技のほとんどを実行しました(実話)
……アホだな作者。
そんな感じでどんどん進めていった。そして結果―――
俺(志貴) 163
有彦 236
シエル先輩 204
アルクェイド 97
翡翠 47
となった。
「アルクェイド、初めてにしちゃすごいな」
初めてでこんだけの点数取れれば十分だ。俺はそう思う。俺は初めてやったときは43ぐらいだったから。
「えへへー今度は負けないからね」
そういってニパッと太陽の光にも負けないような笑顔を見せてくれた。
「有彦さん、次は負けませんから」
「望むところです先輩!」
あちらはあちらで新たなライバルが増えたらしいし……ん?
どよ〜ん
俺は一箇所だけ明るいムードとは裏腹に瘴気のようによどんだ雰囲気を発している場所を見つけた。そう、翡翠がいる場所である。
まっ、確かに経験者なのに初心者のアルクェイドに負けたんだからな、結構ショックは大きいだろう。慰めてあげますか。
「翡翠そう落ち込むなよ」
俺はそういって翡翠の肩をポンと叩く。
カンッ
……「カンッ」?
「あれ? どうしたんですか志貴様」
そういわれたので後ろを振り返る。そこには翡翠の姿があった。
……あれ? 翡翠? じゃあ……
「こっちは何だ!?」
俺はもう一度自分が肩を叩いたほうを見る。そこには
『シキサマ、シキサマ』
ロボットの姿をした翡翠の姿があった。
「!!?」
俺は驚いてすぐに距離を取る。
「何だこりゃー!!?」
すると翡翠は深刻な顔をして、
「……姉さんの仕業ですね」
といった。
「姉さんが私の帰りが遅いからとメカ翡翠に偵察に行かせたんですね……志貴様、逃げてください!」
「えっ!? にっ逃げろって言われても……」
そう俺がオタオタとしていると、メカ翡翠は腕を俺の方に向ける。
そして腕は火炎放射器となった。
「!?」
咄嗟の判断でバックステップを取る俺。多少服が焦げたもののなんとか大事には至らなかった。
「おい! どういうことだ翡翠!」
「おそらく私の帰りを遅らせた邪魔者を排除ということでしょう……」
ちょっちょっと待った! 洒落にならんぞそれは!
「そして最終的にはあらすじのようなお話に……」
「えー!!(ガビーン)」
そんなの嫌だー! こんだけ馬鹿やっといて突然シリアスなんて柴田亜美の漫画ぐらいしか認めんぞ!
「まあそれは嘘ですが……」
ほっ(安心) とりあえずこの話が完全にシリアスになることなんてないということにホッと胸をなでおろす。
「とりあえず志貴様を殺させないようにしないといけません」
「だな……」
俺はメカ翡翠と正面から向き合う。
「……でも俺武器持ってないんだよな。どうやって自分の身を守ればいいんだろう」
「大丈夫、志貴は私が守るから」
アルクェイドが前に出てくる。
「貴方は黙っていてください。志貴くんを守るのは先輩である私の役目です」
ズイッとその前にシエル先輩が出た。
「私が志貴を守るの!」
「いいえ私です!」
「私が守る!」
「私が!」
「私!」
「……!」
そのまま二人の口論が続く。あの〜……
『ビーム』
「うわっ!」
『ビーム』
「ぎゃっ!」
『ビーム』
「ひぇーっ!」
俺もう攻撃受けまくりなんですが(汗
「なっなんとかしてくれ翡翠!」
アルクェイドとシエル先輩はボクシングを始めて(ヒットマンVSにゃんプシー)それどころじゃないし、有彦は流れ弾(というか流れレーザー)に当たって黒こげになっている。
「仕方ありません……本体を叩くしかありませんね」
「へっ?本体って……」
あれじゃ……ないの?
「メカ翡翠は完全リモコン製でしかも半径3メートル以内なのです」
「性能悪っ!(ガビーン)」
あんだけ精巧な作りしていてそんだけかよ!
「あれ自体は全身凶器で危険ですからね。本体……つまり操っている人本人、おそらく姉さんを倒せばいいのです」
いや、おそらくじゃなくて絶対琥珀さんが犯人だろ。
「なるほど……でもどこに……」
「いるじゃないですか。一人明らかに怪しい人物が」
……いや、ここにいる人全員ある意味怪しいのですが(汗
「大丈夫、洗脳探偵翡翠に不可能はありません!」
さあ、メカ翡翠を操っている琥珀さんは一体誰だ! 皆も一緒に考えよう!w
解答編に続く。