読む前の注意
このSSは時間的に志貴が遠野家に移動する前の話のIF「もし翡翠が志貴の学校にやってきたら」をちょーっと壊して書いたものです。というか「すごいよマサ…げふんげふん。
とにかく、キャスティングクロスオーバーっぽくてそれっぽくないSSをお楽しみください。
あと、翡翠ファンと有彦ファンの人へ











暴力反対(マテ






















普段と変わらない時間に登校する俺。
他の人も同じ時間帯に登校するらしく、俺以外にもたくさんの生徒が目につく。

「はあ、なんか登校するのがイヤだなあ…」

ぼそりともらす。こんな気持ちになったのは久々だ。
きっと、いや絶対あの転校生のせいだろう。
あの転校生は何者なんだ?
そんな気持ちばかりが俺の頭の中をぐるぐると回る。
と、そんなとき後ろから

「おはよう」

と、ツインテールの女の子が笑顔で俺に挨拶をしてきた。
えーっと、確か…

「おはよう弓塚さん」

俺も笑顔で返す。
弓塚さんはどうやら友達と一緒に来たらしい。近くで女子生徒が一人待っていた。

「大丈夫? なんか元気ないみたいだけど…」
「あ、いや大丈夫さ。ははは…」

どうやら俺は他人からも心配されるほど元気がないようだ。

「だって普段の27%ぐらい顔が青いもの。基本的に15%ぐらいから志貴君は貧血状態なのに」

…あなたは俺の顔色を常ニ調ベテイルンデスカ?

「ま、元気だしてさ。あと、有彦君とばかり話さないでちゃんとした友達も作ったほうがいいよ」
「え…?」

さり気にひどいこと言ってるけど、図星なんで思わずぎくっとなってしまう。

「それにさ、翡翠さんも結構…」
「さっさつき、もう行こ!」

弓塚さんのことを待っていた女子生徒が弓塚さんの肩を持ち、そしてそのまま引っ張っていった。

「なにしゃべってんのよ! あんたは!」
「えー? なんでさ?」

会話が聞こえてくる。その会話から今の俺の立場を大体判断した。
確かに俺は同じクラスの生徒の名前をあまり知らない…!
まっまずい。ひょっとしたら俺も同じように変態扱いされている可能性は高い…
現に、さっきの女子生徒の態度はとてもあやしかったし…
そうなったら友達をたくさんつくるなんて夢のまた夢だ!!

「まともな友達も作らないとなあ…」

そう考えながら俺は校門をくぐっていった。








『ちっくしょう! 腹立つぜ全くよう! 何で俺たちが恥をかかなきゃいけねーんだ! にくい、にくいぜこん畜生!』
『おい、落ち着けよ!』
『…ん?』
『あいつ確か昨日一緒にいた奴じゃねーか?』
『フン…』


俺は昨日の空手部員2人組に校舎裏に連れて行かれていた。

「なっ何でしょう…?」
「何でしょうじゃねーんだよ!」
「お…おい!」
「うるせえ! 俺はむかついているんだ。こいつをかわりにぶっ殺す!」

一人はなだめようとしているのだが、もう一人が俺の怒りは最頂点に達してます状態で俺をすごい剣幕でにらみつける。

「恨むんならあの女を恨むんだな…!」
「うわっ…」

なんで俺が翡翠の身代わりにならなきゃいけないんだ。畜生、ついていない。
しかし、そのときだった。

「待てっ!!」

あっあの声は…

「まっ…」
「まさか…!?」

この二人は翡翠が来たと思っているのだろうがそうではない。この声は…

「有彦!」

そう俺が叫ぶと有彦はこっちを見てウインクした後、空手部員たちの顔を見て、

「そのくらいにしておけ…空手部から逃げた臆病者ども…」
「!?」
「どうしても殴りたいのなら……」
「この…俺を殴れ!!」





ガゴン!!





うわ、殴ってるよマジで…。

「ビ…ビビらせんじゃねーよ! でしゃばりやがって!!」
「うっぐふう…」



〜有彦の心の中〜
な…なんて奴らだ…ちょっと言ってみたかっただけなのに…本当に殴るなんて!!
…でも後悔なんかしてないぞ…何故なら俺は今…

最高に輝いている男だから…!!



「勝負だ!! 悪党ども!!」
「なあ、有彦。非常に言いにくいんだが…」







「あいつら『すっきりした』とか言ってもう帰ったぞ」
「……」

…あ、唖然としてる。

「…とりあえず助かったぜ。有彦」
「なあに全然大したことないぞ」

あ、もう立ち直った。

「お前のライバルとして、この高校の空手部主将として当然のことをしたまでさ。困っている人を助けるのは空手部員の…いや、男の使命だからな!」
「お…男の使命…」

なっなんかかっこいいな。有彦が言ってるわりには。

「あれ?でもお前部活入ってないんじゃ…?」
「ふ、それはだな。突然こう男の魂というやつが目覚めたんだよ。それで入ったわけ」
「でもいきなり主将になるなんて…」
「…それには一応理由があるんだけどな」

あれ?なんか暗いぞ。どうしたのだろう。

「そうだ…どうだ。お前も空手部に入らないか?」
「え!? い…いや俺は……」
「いいじゃないか! 入ろう! そうだ! 入ろう! ぜひとも入ろう! 今すぐ! 今すぐにーっ!」

有彦は興奮している。なんだ?こんなキャラだったかこいつは?

「おっ落ち着け有彦!」
「はっ…!!? フフ…俺としたことが…つい取り乱してしまって…」
「い…いや…」
「無理矢理入部させようだなんて男のやる事ではないな…ここは一つ男同士腹を割って話し合うべきだろう…」
「…まあな」

と言っても入る気はほとんどないが。

「ところで遠野」
「ん? どうした」
「お前の名前ってどう書くんだっけ?」
「はあ?」

こいつ、友人の名前も忘れたのかよ。なんてやつだ。

「遠野は分かるから、『こころざし』に貴乃花の『たか』だ」
「めんどいからこの紙に書いてくれ。ペンはここにあるから」
「しょうがないな…『遠』に『野』…」

と俺は『入部届』と書いてある紙に名前を書く…って、

「!!? こっこれ入部届けじゃねーか! ズルイぞこんなやり方!」
「ずっずるい!?」

ガーン!

何故か有彦は地面に手をつけ、絶望を体で表現する。

「ず…ずるい…確かにその通りだ…いくら部員が欲しいからってこんな汚い真似を…」

こ…こんなにショックを受けるとは…いつもの有彦らしくないぞ…?

「おっおい、何かあったのか?」
「……」

有彦は少しの間黙っていたがやがて、

「……実は…空手部が廃部になるかもしれねえんだ」
「え…?」
「部員が一気に抜けてしまってな。俺一人になっちまった。このままだとすぐにでも廃部になりかねない……」

ああ、なるほど。それで一応主将なわけね。

「そ…それでそんなに必死に…でもなんで急に部員が減ったんだ?」
「……昨日あの女さえ現れなければ…誰もやめなかっただろう…」
「あ…あの女…?」

なっなんか予想がついたぞ。その正体が…
と、そのとき校門からエンジン音が聞こえてきた。そしてそれと同時に変な歌も

「いつだって恋はdokidoki♪ ハートをあなたに求めるの
   だって私はメイドだから あなたをHAPPYで冥土に行かせちゃうの♪」

かっかっちょ悪い!(ガビーン)
めっちゃ恥ずかしい歌を真顔で歌いながら翡翠がスクーターで学校にやってきた。

「ひっ翡翠さん!?」

しかし有彦はそれを見るや否や驚愕の顔を浮かべる。しかしその驚愕の顔は翡翠の登場の仕方に驚いてのものではないようだ。

「(セリフ)あなたと一緒にいると思い出します。カバオ君とチーズの声優さんは一緒だって…」

翡翠が歌を歌っているとき、有彦がスクーターを止めようと翡翠の前に飛び出した。

「事を…!!」
「よお、ひさしぶ…(ドン!)ふぐ!!?」

そのまま轢いたー!?(ガビーン)

「ぐふっ…さっさすがだな翡翠さん…普通なら止まるところを突っ込んでくるとは…さすがは俺が見込んだ女だぜ…!」
「あなたは…確か有彦さん?」

…やはり昨日の女というのは翡翠だったんだ。ということは空手部を廃部に追い込んだのは翡翠…?

「……」
「……」

無言のまま互いを見合う二人。最初に口を開いたのは有彦のほうだった。

「翡翠さん…空手…」
「断ります」

あっさり返答する翡翠。

「……フ…フフフ…口で言って通じる相手じゃなかったな…」

そういうと二人ともお互い構え始める。こっこんなところで戦うのか?







「『翡翠さんへ』」

かっ書いてるー!!?(ガビーン)
有彦はどこからともなく紙を取り出すと文章を書き始めた。

「フフフ…待ってろよ翡翠さん…もうすぐ書き終わるからなァ!!」

いっいかん! 有彦がドリフ色に染まってきている。登場時とキャラが違ってきているー!
手紙を書き終えた有彦が翡翠に手紙を渡した。それを翡翠は読んでいく。

「『翡翠さんへ…改めましてこんにちは。乾 有彦です。
  ところで今空手部は廃部寸前です…なぜならあなたが昨日空手部のところまでやってきて
  ≪一人は皆の為に 皆は一人の為に≫と言いながら全ての空手部員(俺以外)を倒して
  指ちゅぱ状態にしてしまったからです。
  自信とプライドをなくした部員たちは一気に退部届けをだしていきました。
俺はあなたがにくいです。
  だけど、残念ながらあなたの実力は本物です。その力を貸して欲しい。
  SEE YOU AGAIN さようなら!』
ですか…悪いですがそうするわけにはいきません。私にはすでに暗黒翡翠拳というものがあるのですから」
「暗黒翡翠拳とは…随分マニアックだな。俺もうわさで聞いたことがあるくらいだ」

聞いたことあるのかっ!?

「いいだろう…どっちが最強の格闘技か…勝負だ!! もし俺が勝ったら空手部に入ってもらう!」
「こんな回りくどいことはしないで最初からそうすればよかったんです…!」

そういって翡翠が手紙を指で弾き飛ばす。
なんとなくその手紙が気になった俺はその手紙を拾い上げて読んでみた。






『翡翠さんへ おばけキノコ』






「…って全然違うじゃないかー!?(ガビーン)」

どっどこにあんな長い文章が!?
俺は改めて翡翠と有彦が同じ種類の人間だということを思い知った。

「さあ…どうした…暗黒翡翠拳を見せてみろ!!」

有彦の挑発に翡翠がぴくっと動く。

「……暗黒翡翠拳の恐ろしさ…とくと味わってください!!」

そういって翡翠が構えはじめる。あそこからまたあの動きにつながるのか!?

「いきます! しかとその目に焼き…『空手パンチ!!』ふぐっ!?」
「いっ!?」

うわっ有彦のやつポーズとる前に攻撃しているよ。女だから顔は狙わないでいるが。

「空手パンチ! 空手パンチ! 空手!! 空手! 空手キーック!!!」
「キャアアア!!」

有彦の攻撃に翡翠が吹っ飛ぶ。なんだなんだ? 有彦のやつこんなに強かったのか…!?

「フゥ…どうした。隙だらけだったぞ」
「くっあっ有彦さん…」

翡翠がぐぐっと立ち上がる。そして







「卑怯ですよコンチクショーッ!!!」
「なっ何ィ!? なぜ俺が!?」

うん、激しく有彦の意見に同意。戦いなんだしさ。

「なぜ…? 確かになぜかと言われると私にも分かりません…だけど仮面ライダーの悪役を思い出してみてください! あの人たちは悪の軍団であるにもかかわらず…」

一瞬ユラリと翡翠は身をかがめたが、改めて態勢を立て直すと、

「隙だらけなのに…ライダーの変身中は決して攻撃したりしません…それはすなわち…




男の掟…男の証ではないのでしょうか!!!」
「お…男の証ー!!?」

あ、有彦のやつショック受けてる。



〜有彦の心の中〜
な…何て事だ…全くその通りだ…俺は勝つことばかり考えて…
男の証を捨てたも同然!
ああ…俺は何て馬鹿なんだ…人間のクズとも言うべきダメダメ人間の代表だ…






〜翡翠の心の中〜
あ…隙だらけ…

「サ☆スーン☆クオリティーッ!!!」



ガコォ!!(衝撃音)



「きっ汚ねーっ!!!(ガビーン)」

有彦が悩んでいる隙にパンチを放ち、吹っ飛ばす翡翠さん。

「私は女だからいいのです…」

さり気に言い訳もしているところがにくらしい。
有彦は吹っ飛ばされながら、

「ワ…ワイの完敗や…」

と叫びながら地に落ちていった。

「…有彦さん…」

翡翠が有彦のそばに歩み寄る。

「ワ…ワイがアホやってん…空手部は廃部やろうけど…負けてせいせいしたわ…ホンマにスッキリや!」
「…いいえ、まだ勝負はついていません。勝手にあきらめないでください」
「翡翠さん…」

〜また…熱い試合をしましょう…!!!〜

そういって二人はがっちりと握手を交わした。
ど…どうでもいいのだが…

何で関西弁なんだー!!



志貴の友達
友達 0
変態+2

続く



あとがき
「飛んだー!おれは(精神が)飛んだんだー!」

作者は右手を天にふりかざし、大声で叫んだ。
             『ANPANのよく分かる!巫女講座』より



ちなみに有彦はほとんど某キャラのまんまかと思われます(汗
ご了承ください。


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